2010.05.17 Monday
プロ組織の陰にプロ人事あり
先日、以前プロジェクトで関わらせていただいたクライアントの方々と
お食事をご一緒させていただきました。
その会社は、専門プロフェッショナル集団の典型とも言えるような、
本当にレベルの高い専門家の方々ばかりの組織。
プロ集団だからといって放置・放任のマネジメントを行うのではなく、
採用・教育をはじめとする人材マネジメントや社員の職場環境整備、
組織風土の醸成などに、人事がとても一生懸命に取り組んでいる、
とても素晴らしい会社です。
そんな人事の方々とお話をさせていただくと、
感動することや驚くこと、勉強になることの連続。
先日の会話の中でも、また新たな発見がありました。
それは、新卒採用の過程で入社に至らなかった学生や、
採用不合格になった学生の名前や特徴を、人事が何年経っても
覚えている、ということでした。
しかも、採用試験でどんな問いかけをし、どんな回答をしたのか、
といった具体的なシーンまで鮮明に語られる光景を見て、
「あぁ、本当に真剣に採用に取り組んでいらっしゃるんだなぁ」
と、ただただ感心するばかりでした。
「社員全員の顔と名前を覚えるのが人事の仕事」というポリシーの方は
比較的多いですが、
「社員にならなかった人の顔と名前も覚える」ことは、
なかなか難しいのではないかと思います。
それも、無理やり頭に詰め込むのではなく、プロセスの中で自然に
覚えてしまっていて、しかもいつまでも忘れない、というのは、
人事が一人ひとりと真剣に向き合っている証拠。
この会社の人事のコンピテンシーを垣間見た気がしました。
これだけ真剣に採用活動を行っていれば、レベルの高い人が集まるのも、
社員が誇りを持てる組織風土が出来上がるのも、心底納得です。
真のプロフェッショナル組織の陰には真のプロフェッショナル人事あり、
ですね。
勉強になります。。。